コセンダングサ(Bidens pilosa var. pilosa)は、一年草で、高さは30〜100cm程度に成長します。 葉は対生し、羽状複葉で、縁に鋸歯があり、花期は夏から秋にかけてで、花の直径は1~2cmほどで、頭状花序を形成しており、黄色い花を咲かせることも特徴です。 果実は痩果で、先端に2〜4本の鉤状の突起があり、動物の毛や人間の衣服に引っかかって分散することから、英語では「Beggar's ticks(乞食のダニ)」とも呼ばれています。 コセンダングサは、道端や畑などの日当たりの良い場所に生育し、雑草として扱われることが多いですが、薬草や食用としても利用されています。 コセンダングサの起源は南アメリカ大陸とされています。この植物は、アメリカ大陸からアフリカ、アジア、オーストラリアなどに広がり、現在では世界中の熱帯・亜熱帯地域で見られるようになりました。 コセンダングサは、人間の活動や交易によって各地に持ち込まれ、その適応力の強さから各地で繁茂するようになり、日本においても、江戸時代に渡来したとされています。その分布は、主に九州地方から関東地方にかけてです。
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