リョウメンシダ(Arachniodes standishii)は常緑性のシダで、日本をはじめ中国や朝鮮半島にも分布しています。リョウメンシダは、山地の林内や林縁、岩場などの湿った場所に生育しており、耐陰性が強く日陰でもよく育ちます。 リョウメンシダは高さは30〜60cmに達し、羽状複葉で美しい形をしています。また、葉の裏側には、黄褐色の胞子嚢群が見られます。 リョウメンシダは、その美しい葉姿から、庭園や鉢植えなどの観賞用として栽培されることが多いです。また、シダ類特有の繊細な雰囲気を持ち、和風庭園や苔庭などにもよく用いられるでしょう。 リョウメンシダ(Arachniodes standishii)の起源は、主に日本、中国、朝鮮半島です。日本では主に本州、四国、九州の山地に生育しており、標高1000m以上の地域でよく見られるでしょう。また、中国では広東省、福建省、浙江省、江西省、四川省、湖南省、湖北省、貴州省、陝西省、甘粛省、山西省、遼寧省、吉林省、黒龍江省、台湾、香港に分布しています。 リョウメンシダの学名「Arachniodes standishii」は、19世紀のイギリスの園芸家であるオーウェン・スタンディッシュ(Owen Standish)にちなんで名付けられました。彼は日本の植物を研究し、リョウメンシダをイギリスに紹介したことで知られています。
0
0