タキミシダは日本各地に自生しており、「ヘビノサジ」とも呼ばれています。 タキミシダの葉は細長く尖った楕円形で、表面に光沢があり美しい緑色です。裏面の特徴は、胞子嚢が密集していることです。この胞子嚢の模様がタキミシダの大きな特徴となっています。 タキミシダは東アジア原産の植物で、日本の森林内や岩の上、渓流沿いなど湿った環境を好んで生育します。 開花時期は春から夏にかけてで、花は黄緑色や淡黄色の地味な色合いです。小さな穂状に咲く花は地味ではあるものの繊細な美しさがあります。 タキミシダには様々な変種が存在しますが、詳細は不明な点が多いのが現状です。ただし栽培品種の中には葉の形状が特に美しいものがあるため、観賞用として人気が高いです。 タキミシダという名前は、葉が滝のように垂れ下がる形状が由来しています。垂れ下がる葉の形がまさに滝のように美しいことからこの名が付けられました。 タキミシダは湿度が高い環境を好むものの、日陰でも育つため比較的育てやすいシダ植物といえます。寒冷地でも生育可能な耐寒性のある植物でもあります。
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