フードロス削減を支援する3つの方法!食品ロスの原因や現状、おすすめの通販サイトも
フードロス(食品ロス)は食べられずに捨てられた食品のことで、世界的にも環境破壊や食糧難で社会問題になっています。
各家庭で出る「食べ切れずに捨ててしまった」「期限切れで食べずに捨てた」といった食品もすべてフードロスで、誰にとっても関わりのある身近な問題です。
そこでこの記事では、フードロス対策を支援する3つの方法や、なぜフードロスが問題なのか、その原因や現状などを詳しく解説していきます。
また、フードロス削減を目的とした通販サイトも紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
- ・フードロスがなぜ問題になっているのか
- ・フードロス対策を支援する3つの方法
- ・フードロス削減のために家庭でできること
フードロスとは?
フードロスとは、食べられずに捨てられた食品のことです。家庭内や飲食店、スーパーマーケットや生産地など、あらゆるところでフードロスは排出されています。
どのような食料がフードロスになるの?
フードロスは、事業から出るものと家庭から出るものの2つに分けられます。事業系のフードロスは、飲食店、販売店、生産地から排出される次のものです。
- ・飲食店での食べ残し
- ・販売店での売れ残り
- ・生産地での廃棄
また、家庭からは、次のような食材がフードロスとして挙げられます。
- ・期限切れなどで使われずに捨てられた食材
- ・食べ残し
- ・皮を厚くむきすぎるなどの過剰廃棄
これらすべてを合わせると、相当量のフードロスが排出されていることになります。
食べられずに捨てられたものは全部フードロスなんだね!
日本で発生しているフードロスはどのくらい?
農林水産省の公表資料によると、令和2年度のフードロスの推計値は522万トンにもなります。
前年度比でマイナス48万トンと、年々減ってきていますがそれでもかなりの量です。全体の量を国民一人当たりで換算した場合、お茶碗1杯分(約113g)を全員が毎日捨てていることになります。
また、事業系と家庭系の内訳を見てみると、事業系のフードロスが275万トン、家庭系が247万トンとなり、全体の約47%が家庭から排出されていることがわかります。フードロスを減らすには、支援と家庭での取り組み両方行うことが大切です。
“引用:消費者庁「食品ロスについて知る・学ぶ」”
こんなに捨てられてしまうなんて、もったいないね!
フードロスに支援や削減が必要な理由
食材を捨てるのはもったいないというだけでなく、フードロスに支援や削減が必要な理由には次の3つが挙げられます。
- ・ごみ処理による二酸化炭素の排出を防ぐため
- ・世界的な人口増と食料不足に備えるため
- ・SDGsで決定したフードロス削減目標のため
地球の環境を守るためにも、フードロスを減らすことが大切なのです。
ごみ処理による二酸化炭素の排出を防ぐため
フードロスがでることで、その運搬や処分のための焼却によって、多くの二酸化炭素が排出されています。二酸化炭素は、地球温暖化の原因のひとつです。フードロスを減らすことで二酸化炭素の排出量を減らすことができます。
また、フードロスが減れば焼却炉の稼働も減り、維持管理費などの支出を抑えることができるため経済効果にもつながります。
フードロスは、地球温暖化問題にも関係しているんだね!
世界的な人口増と食料不足に備えるため
日本では少子化が問題になっていますが、世界的には人口が増え続けています。そのため、発展途上国では食糧不足で飢餓に苦しむ子供たちが大勢いるのです。
日本は食料自給率が低く、全体の60%以上を輸入食材に頼っています。フードロスになっている輸入食材を少しでも食料不足の国にまわせたら、苦しんでいる子供たちを助けることができます。
また、日本では1年間で522万トンものフードロスが出ているにもかかわらず、貧困家庭では食事に困っている子供たちもいます。フードロスを減らし必要なところにまわすことで、不均衡な食料不足を減らすことができるのです。
フードロスを減らすことで、貧困で苦しんでいる子供たちを助けることができるんだね!
SDGsで決定したフードロス削減目標のため
SDGsは、取り組みをする企業も増え、日常で耳にすることも多くなってきました。
SDGsとは持続可能な開発目標のことで、平成27年9月に国際連合で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で定められた項目のひとつです。
その中に、2030年までに食品廃棄物を半減させることが盛り込まれており、日本でも令和元年に「食品ロス削減推進法」「食品リサイクル法」といった法律が施行されています。
現在、政府や各省庁の旗振りのもと、事業と家庭両面からフードロスの削減目標達成に向けて、様々な取り組みが進められています。
48万トンも減らすことができたのは、いろいろな取り組みの成果なんだね!
フードロスが発生する原因とは
フードロスを削減する理由がわかったところで、次は家庭でなぜフードロスが発生してしまうのか、その原因を見ていきましょう。
原因としては、次の3つが挙げられます。
- ・直接廃棄
- ・食べ残し
- ・過剰廃棄
使い切れない食材の廃棄
食材を使わずに捨てることを「直接廃棄」といいます。直接廃棄の原因は、主に次の2つです。
- 期限切れで食べられずに廃棄
- 買ったものの結局使わずに廃棄
買い物の時には欲しいと思って買ったものの結局食べなかったり、冷蔵庫に入れたことを忘れて期限が切れてしまっていたりという経験は、誰しもあるでしょう。これらは、すべてフードロスになります。
心当たりのある人は冷蔵庫をチェックしてみよう!
食べ切れずに残してしまう
食べ切れずに料理を残してしまうのも、食材を無駄にしています。つい多めに作ってしまい余ったので捨ててしまった、という経験もあるでしょう。
予定外のことがあって食べられなかったこともあるでしょうが、残り物を捨ててしまうのはもったいないと思いますよね。また、外食先で、料理の量が多すぎて残してしまうこともあります。
食べ残しはなるべくなくしたいね!
皮などを過剰に除去してしまう
野菜の皮を厚めにむく、表面の葉を何枚も取る、というのも「過剰廃棄」というフードロスになります。
食べられる部分を過剰に排除し、捨ててしまっているということです。ブロッコリーやキャベツの芯は固いですが、調理すれば食べられます。
ネギは先端まで捨てずに使うとか、根菜類は皮まで食べるなど、工夫しだいで過剰廃棄は減らせます。
今まで捨てていた部分を使うことで、フードロスの削減にもなるね!
フードロス対策を支援する3つの方法
フードロスの削減を支援するために個人でもできる方法は、3つあります。
- ・家庭内のフードロスを減らす
- ・フードロス食品を購入する
- ・フードバンクに寄付する
家庭内の食品ロスを削減する
一番簡単にできることは、家庭内で出るフードロスを減らすことです。前述した「食べすに捨てる」「食べ残す」「過剰に捨てる」の3つを減らすように工夫するだけで、家庭から出るフードロスはかなり少なくなります。
もちろん、食品ゴミをゼロにすることは難しいです。しかし、生ごみはしっかり絞って水分をなくすだけでも、運搬や焼却に使うエネルギーを減らせます。
また、野菜くずを発酵・分解して堆肥にしてくれるコンポストを活用してごみを減らすことも、環境に優しい家庭でできる対策のひとつです。
まずは自分ができることから、はじめよう!
フードロス食品を購入する
食材を購入する時に、フードロス食品を選ぶのもフードロス削減の支援になります。例えば、全国の生産者から直接食材を購入できるサイトの「ポケットマルシェ」や、フードロス通販サイトの「junijuni」などを利用するのも一つの手です。
ポケットマルシェでは、規格外や販路がなくて売れない食材などの訳あり品を買うことができます。十分食べられる食材なのに、売れずに廃棄されてしまってはもったいないですよね。
ほかにも、コロナの影響でキャンセルになった結婚式の引き出物、生産したものの長引く自粛で売れ残ってしまった商品など、フードロスを扱う通販サイトもいろいろあるので、利用することで支援しましょう。
フードロス削減を目的とした通販サイトもあるんだね!
フードバンクに寄付する
フードバンクとは、捨てられてしまう食品を寄付で受け取り、福祉施設や食事に困窮している家庭に提供している団体のことです。寄付することで食料の不均衡を減らすことができます。
寄付によって集まった食品は、主に「炊き出し」「宅配・配達」「仮設スーパーマーケット」で提供されます。フードバンクについては、主な団体や寄付の仕方などを後述しているので、そちらも参考にしてください。
お腹を空かせた子供がひとりでも減るように活動しているよ!
今すぐできる!家庭内のフードロスを把握する方法
フードロスを減らすには、どのくらいロスが出ているのか把握することも大切です。思い付きでやっていても、限界があります。
そこでおすすめなのが食品ロスが把握できるチェックシートです。
家庭でできる食品ロスの削減について紹介している政府広報オンラインでは、チェックシートをダウンロードできます。何を捨てたのか、なぜ捨てたのかを記録できるようになっているので、自分の食品ロスの傾向も分かりやすいです。
また、「作りすぎ」「買いすぎ」「ためこみ」「よくばり」「片づけ苦手」の5つのタイプが紹介されており、自分がどのタイプなのかもわかります。
自分のタイプが分かると対策しやすいよね!
フードロス削減のために家庭でできること
次は、フードロスを減らすために家庭で何ができるのか、さらに具体的にご紹介していきます。ポイントは、次の5つです。
- ・買い物時は必要な食品だけで余計な在庫を持ち過ぎない
- ・賞味期限と消費期限を理解し「てまえどり」をおこなう
- ・正しい保存方法で食品を保管
- ・食べ切れる量を調理し廃棄をなくす
- ・外食時もフードロスに気を配る
どれも簡単にできることばかりなので、ぜひ実践してみてください。
買い物時は必要な食品だけを買って在庫を持ちすぎない
買い物に行くと、つい余分なものをかごに入れていませんか?買い物では必要な食品だけを買い、家に食品をためすぎないようにしましょう。
「目に付いたのでつい買ってしまったけど結局食べなかった」「まとめ買いして食べるつもりだったけど期限がきれてしまった」など、過剰な買い物や在庫は、フードロスになりがちです。
買い物に行く前に献立を決めて買うものをリストアップしておけば、買い過ぎを防げますよ。よく使うものはなくなったら買うようにして、在庫も極力減らしましょう。
フードロスを減らすには、必要ないものは買わないことが大切だね!
賞味期限と消費期限を理解し「てまえどり」をする
賞味期限と消費期限を正しく理解することが大切です。
- 賞味期限:おいしく食べられる期限
- 消費期限:安全に食べられる期限
賞味期限は劣化しにくい食品につけられ、消費期限は劣化しやすい食品につけられます。賞味期限の表示がしてあるものは、保管方法に問題なければ期限が過ぎてもすぐに食べれなくなるわけではありません。
一方、消費期限は急速に傷んでしまうので、早めに食べる必要があります。
とはいえ、なるべく期限が長いものをと陳列棚の後ろから取るのはやめましょう。期限が短いものが残ってしまうと、フードロスの原因になります。陳列棚は「てまえどり」で、フードロスにならないよう心掛けてください。
“引用:環境省:「てまえどり」ダウンロード“
食品は「てまえどり」で、期限内に食べれば問題なし!
正しい保存方法で食品を保管する
「よく期限切れになる」「使い切れずに傷んでしまう」という悩みは、保存方法を工夫することで、フードロスを減らすことが可能です。例えば次の3つのことをするだけでも、かなり変わりますよ。
- 在庫は期限が近いものを手前に置く
- 野菜は品質保持のストックバッグで長持ちさせる
- 一度で使い切れないものは小分けにして保存する
肉や魚を冷凍する方は多いと思いますが、野菜も実は冷凍できるものがたくさんあります。きのこ類や葉物野菜は、煮物などに使う分には冷凍してしまって大丈夫です。
薬味も、適当なサイズで冷凍しておくと便利です。ジャガイモや玉ねぎは、新聞紙にくるんで光の当たらない冷暗所で保管すれば長持ちします。
長持ちさせるには、冷凍庫を活用しよう!
食べ切れる量を調理し廃棄をなくす
料理を作る時に、作りすぎないことも大切です。食べ切れる量だけ調理すれば、食べ残しがなくなり廃棄も減ります。食材は小分けにして保存しておけば、一度にたくさん使いすぎずに、必要な量だけ使えます。
食べ切れずに残ってしまった場合は、料理をリメイクして残さず食べてしまいましょう。煮物はカレーに、揚げ物は卵と出汁で丼ものにするなど、作り変えてしまえば飽きずに最後まで食べられます。
料理は食べ切れる量で、残ったらリメイクして食べ切ろう!
外食時もフードロスに気を配る
外食時も、フードロスを減らすためにできることがあります。それは次の2つです。
- 食べ切れる量だけ注文する
- ドギーバッグを利用する
美味しそうなメニューを見ていると、あれもこれも食べたくなってしまいますよね。でも、食べ切れずに残した料理は、すべてフードロスとなり廃棄処分です。自分の許容量を把握して、食べ切れる量だけ注文しましょう。
もうひとつは、ドギーバッグの利用です。ドギーバッグは、残った料理を持ち帰る容器のこと。一時期、衛生上の問題で持ち帰りできない風潮がありましたが、今ではフードロス対策として持ち帰りができるお店も増えています。
外食時も「残さない」「捨てない」を心掛けよう!
通販を利用して食品ロスを支援しよう
ここでは、フードロスを支援できる通販サイトを3店舗ご紹介します。賞味期限が近いものやパッケージが旧いなど、訳あり商品がお値打ちで変えて支援もできますよ。
Otameshi(オタメシ)
賞味期限が残り1/3を超えると、商品を値引きまたは撤去するというルールがメーカーや小売店の慣習としてあります。
このような賞味期限が間近で店頭では売れなくなったものなどを、お手頃価格で販売しているのが「Otameshi(オタメシ)」です。
販売商品は食品だけでなく、化粧品や日用品など、幅広く扱っているのも特徴です。購入金額の一部が支援団体に寄付されるので、Otameshiで購入することで廃棄を減らし社会貢献することができます。
Junijuni(ジュニジュニ)
「Junijuni(ジュニジュニ)」は、「まだ利用できる用品を使いたい人の元へ」という想いから作られた、東京ガスがスポンサーを務める通販サイトです。
Junijuniも、処分されてしまう訳あり商品をメーカーから買い取って、お値打ちに提供してくれています。フードロスになる食品をはじめ、日用品もたくさんあり、売り上げの一部は社会活動団体の活動資金として寄付されています。
ロスヘル
「ロスヘル」は、規格外で一般の流通ルートでは売ることができない野菜に特化した宅配サービスです。規格外の野菜とは、形が不揃いだったり傷があったりといった理由で、売られずに廃棄されてしまう野菜のことをいいます。
味も問題なく食べられるのに、それだけの理由で捨てられてしまうのはもったいないですよね。
ロスヘルは全国から規格外野菜を仕入れ、お値打ちな価格で定期便で届けてくれます。農家と協力して安全な野菜を届けてくれるので、安心して食べられるのも嬉しいポイントです。
フードロスを扱った通販サイトがたくさんあるんだね!
フードバンクに寄付をして食品ロスを支援しよう
フードバンクに寄付をすることで、フードロス削減を支援することもできます。ここでは、寄付の方法やどのような団体があるかなどをご紹介していきます。
フードバンクに寄付をする方法は?
フードバンクに寄付する方法には、食品の寄付とお金の寄付の2つの方法があります。
食品を寄付する方法
フードバンクが食品の寄付を受け付ける先は、食品メーカーや農家、個人とさまざまです。各所からまだ食べられる食品を寄付してもらい、児童養護施設や困窮家庭などに提供します。
食品の寄付の仕方や条件は、団体によって異なります。各団体がどのように受け付けているかチェックして、寄付しましょう。
お金を寄付する方法
食品の寄付と違って手軽にできるのが、お金の寄付です。お金の寄付は食品の有無に関係なく、誰でもできます。寄付されたお金は、食品の購入だけでなく団体の活動に必要な経費にも使えることが、食品の寄付と違う点です。毎月定額を寄付できる継続寄付もあり、長期に渡り活動を支援できます。
食品を送るのは大変だけど、お金の寄付ならすぐにできるね!
寄付をする団体の選び方
寄付をしたいと思っても、どこの団体に寄付をすればいいか迷ってしまいますよね。どの団体に寄付をしても役立ててもらえますが、やはり自分がこの団体は信頼できると思うところに寄付をするのが一番です。
また、その団体がどのような問題に取り組んでいるのかに共感して寄付をするのもよいでしょう。せっかく寄付をするのだから、その使い道が分かりやすいところも安心して寄付できます。
自分が納得して気持ちよく寄付できる団体を選ぼう!
おすすめのフードバンク団体5選
次は、実際に寄付できるフードバンクを5つ紹介していきます。
全国こども食堂支援センター・むすびえ
むすびえは、こども食堂の支援や、こども食堂に関する調査・研究を行っています。食品を提供してくれる企業と子ども食堂をつなぐコーディネートが主な役割です。「子ども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」ことを目指しています。
セカンドハーベスト・ジャパン
セカンドハーベスト・ジャパンは、日本で初めてのフードバンク団体です。「すべての人に、食べ物を」を理念に、日本での食のセーフティネット構築を目指しています。集められた廃棄食品は、児童養護施設やシェルター、子ども食堂やホームレスなどに届けられます。
フードバンク関西
フードバンク関西は、「あつめる」「とどける」「つなぐ」という3つの言葉をキーワードに活動している団体です。廃棄される食品に新たな役割を与えるために集めて、食べ物を必要とする人に届け、余剰食品と困窮者をつなぐことで、誰もが食べ物を食べられる社会を目指しています。
グッドネーバーズ・ジャパン
ひとり親家庭で困窮している子どもたちの支援を目的とし、日本だけでなく世界の40か国以上で活動している団体です。国内子どもスポンサーになると、毎月一定額の寄付で子どもたちに食事を届ける活動を支援できます。
「食べることから全てが始まる!」を理念に、グッドごはん(低所得のひとり親家庭向け食品配布プログラム)など独自の活動で子どもが喜ぶ食品を届け続けています。
セカンドハーベスト名古屋
名古屋市を中心とする東海地方で活動する「セカンドハーベスト名古屋」。主な活動は、廃棄される食品を寄付で受け付け、福祉施設や困窮家庭に提供することです。
東海エリアの自治体と連携し、施設などの団体だけでなく、ケガや病気で働けなくなった人や孤立し生活に困窮した人など個人へも食品を届け、東海地方での食のセーフティネット構築を目指している団体です。
気になった団体はさらに調べてみよう!
フードロスを支援できる地方公共団体や事業所の活動は?
全国の地方自治体や事業所なども、フードロス削減の支援に取り組んでいます。
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会
全国の都道府県や市区町村の自治体が参加する、おいしい食べ物を適量で残さず食べ切る運動を目的とした自治体間のネットワークが、「全国おいしい食べ切り運動ネットワーク協議会」です。
情報発信や全国共同でのキャンペーンなどを行い、食べ切り運動の普及や啓発に努めています。活動の発端が福井県だったことから、事務局は福井県にあります。
豊洲市場フードロス削減プロジェクト
豊洲市場が取り組んでいるフードロス削減は、「市場に入荷しても買い手がつかない」「規格外などで残ってしまった」食材を、通販サイトで買ってもらおうというプロジェクトです。
市場だからできる仕入れと新鮮な旬の食材を、お値打ちに購入して社会貢献できます。
フードロス削減の支援の輪がどんどん広がってるのを感じるね!
フードロス削減に向けての国の取組み
フードロス削減は世界中が抱える問題で、各省庁もさまざまな取り組みをしています。
環境省:食品ロスポータルサイトで情報発信
環境省は「食品ロスポータルサイト」を開設し、消費者や自治体、事業者に向けて食品ロスについての情報を発信しています。
食品ロスがどれだけ排出されているのか、食品ロスを減らすためにできることや事業者や行政が行っている取り組みなど、あらゆる情報が網羅されているサイトです。食品ロスについて知りたい方は、まずここを見ると分かりやすいでしょう。
“引用:環境省「食品ロスポータルサイト」”
消費者庁:食品ロスのレシピ紹介
消費者庁は、食卓から出るフードロスを減らすため、「食材を無駄にしないレシピ」を紹介しています。
野菜を丸ごと使ったレシピや、残った料理をリメイクするレシピなど、これまで捨ててしまっていた食材を使って美味しい料理を作ることができます。
農林水産省:災害用備蓄食品の有効活用
災害用の備蓄食品も、使われなかったらもったいないですよね。農林水産省では、期限切れが近くなって入れ替えが必要になった災害用備蓄食品をフードバンク団体などに提供することで、有効活用しようと取り組んでいます。
“引用:農林水産省「国の災害用備蓄食品の提供ポータルサイト」”
各省庁が、それぞれの側面からフードロス対策に取り組んでいるんだね!
まとめ
フードロスは環境破壊や食糧難にもつながり、一人ひとりが削減に向けて取り組んでいかなければいけない問題です。しかし、それは難しいことではなく、各家庭で食材を大切にすることでフードロスを減らすことに貢献できます。
「普段の買い物や料理を見直す」、「フードロス食品を買う」、「フードロスに取り組んでいる団体を支援する」。この3つはどれもすぐにおこなえることばかりです。
まずは、フードロス削減を意識することから、はじめてみましょう。